石に文字を刻むには③
前回に引き続き戒名の話です。
打ち合わせの時によく聞かれ内容に
戒名の並び順と年齢の表記があります。
戒名の並びは順は、本来は序列にそって並べます
この場合の序列とは、家族を先祖順に並べる事を言いますです。
例えば、Aさんの家系図を例に御説明します。
左のA家系図の場合、右の様な並び順になります。
基本はこの様な、序列に合わせて並べますが
お客様が亡くなった順で刻みたい場合は
亡くなった順で彫る場合もあります。
又、先に没年の順番で刻んである場合や、他の事情が
ある場合は親族間でよく話し合って決めると良いでしょ。
もう1つは、年齢の件です。
よく御客様に行年と享年の違いは何ですか?
と、聞かれますが
行年とは、この世に生まれて何歳まで生きてた意味
する満年齢です。
享年とは、天から享けた意味で数え年で考えます。
私達が日常的に使用してるのは、満年齢の方で
生まれた時点を0歳として、誕生日を迎える事に
年齢を加算する数え方です。
昔は数え年と言って、生まれた時を1歳として
一月一日(元旦)に歳を加算する数え方をしていました。
行年、享年は、お施主様がどうするかお決めになって
大丈夫です。
ただ迷う様でしたら、お位牌の表記に揃えると
良いでしょ。
次回は石の事に関してお話します。